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小型・軽量ボーリング機

Quick Boring(クイック ボーリング)

当社が開発した、小型・軽量のボーリング機です。電動式で小さく、持ち運びに便利。安全で、手軽に安くボーリング調査を行うことができます。

小型・軽量化により運搬費用削減

汎用型のロータリーボーリングでは資材総重量が2トン近くになるため、山岳地では運搬費用が高額となることがあります。また、足場が必要となるため狭小地での作業は困難です。
「クイックボーリング」は、ボーリング機本体をコンパクト化し、資材総重量を約0.5トンに低減することが可能となりました。人肩による運搬を考慮し、単体重量は25kg以下としています。そのため、運搬作業に係る費用を抑制できます。 

  • 従来型ロータリーボーリング

  • 小型ボーリング

  • 分割式ドライブハンマー

機械のコンパクト化により、狭小地での作業も可能

汎用型のロータリーボーリング機は最低でも5m×5mのスペースが必要ですが、「クイックボーリング」は機械のコンパクト化により、大きな作業スペースを必要としません。機械自体の設置は、1~2㎡あればよく、資材置き場などを含めても3m×3mあれば十分です(水平ボーリングの場合も同様)。なお、電動機化しているため、無排気作業が可能です。

  • ライナー掘削底面

  • 法面とフェンス間での
    水平ボーリング

  • 災害調査

  • 狭小スペースでの
    標準貫入試験

高速回転によりきれいなコア採取が可能

汎用型のロータリーボーリング機の多くは、回転(50~100rpm)と圧力によってコアの採取を行っているのに対し、クイックボーリングは、高速回転(300~700rpm)でコアを採取します。このため、非常に状態の良いきれいなコアを採取することができ、地盤の乱れが少ないことから不攪乱試料の採取に適しています。特に地山風化土では採取コアを三軸圧縮試験の供試体として使用することも可能です。なお、このコア採取技術は、新技術とし特許第4410808号を取得しました。
従来技術では、礫間のシルトや砂は流出しやすくコア採取が困難ですが、それらも確実に採取され、地中の状態をほぼ保った連続的なコアが得られています。

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