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エックス線による電線異常調査

従来、電線内部または圧縮クランプ内部の異常を調べるには、撤去品の破壊検査(解体調査など)を実施する必要がありました。このため当社では2004年から、関西電力株式会社様と住友電⼯株式会社様との3社の共同研究により、 可搬型エックス線装置を用いた電線内部の非破壊検査技術を開発し、業務に採用しています。

技術紹介

デジタル方式の「携帯用エックス線検査装置」を用いており、撮影した画像は、受像板(フラットパネル)と画像伝送装置(ICU)を経由し、直接画像データとしてパソコンに取りこめるため、リアルタイムに現場で電線内部異常が把握できます。

携帯用エックス線検査装置

治具を用いた撮影

架空送電線で撮影するための“治具”を開発したことから、停⽌作業にて、電線を切断・解体することなく、電線内部またはクランプ内部状況など“見えないものを可視化”し目視確認できます。
図1は圧縮クランプの内部を撮影点検しているケースです。図2のようにクランプで圧縮接続された内部の電線の健全性が確認できます。

  • 図1.治具を用いた送電線クランプの撮影

  • 図2.エックス線検査イメージ

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